アップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏が死去、56歳であった。
04年に膵臓がんが発覚し、半年程度の療養後、仕事に復帰したものの、
今年1月から再び病気療養で休職し、8月にはCEOの職をティム・クック氏に譲り療養をしていた。

友人であるスティーブ・ウォズニアック氏と世界初とされるパソコンを開発。
20歳のころの1976年に自宅のガレージを拠点としてアップルコンピュータを共同創業した。
パーソナルコンピュータ「Apple」や「マッキントッシュ」などを発表、
同社を世界的な企業に押し上げたが、社内的な対立で85年に退社。
86年にピクサー・アニメーション・スタジオを買収、
トイ・ストーリーやファインディング・ニモなど多くのヒット作を世に送り出した。

97年、経営不振に陥ったアップルを立て直すため経営トップに復帰、
パソコン「iMac」を大ヒットさせ、2000年にはCEOに就任した。
「iPod」「iPhone」「iPad」と、次々と大ヒット商品を世界に送り出し、
11年4~6月期決算では売上高と最終利益で過去最高を更新し、
アップルは株式時価総額で世界No1のIT企業となった。

「ガレージから世界一の企業へ」とジョブズ氏は、生きるアメリカンドリームであった。