今月12日、米インターネット検索大手ヤフーが、
交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックを相手取って、
ネット広告などに関する特許を侵害したとして、カリフォルニア州の連邦裁判所に提訴した。
ヤフーはフェイスブックが、オンライン広告やプライバシー設定、
ネット交流関連技術など10件の特許を侵害したとしており、
一部では、株式公開を控えるフェイスブックからの和解金を狙っているとの見方もある。

というのも、ヤフーは、最大のライバルであるグーグルの2004年上場直前に、
今回と同じように特許侵害で提訴した過去があるからだ。
グーグルは多大な出費につながりかねない訴訟を引きずることを恐れて和解し、
特許料などの名目で株式をヤフーに発行した。

ネット広告でフェイスブックに首位を奪われ、検索市場でもグーグルに後れを取り、
経営不振に陥ったヤフーが、再びグーグル上場時に使った手で、
今年の5月にも上場するとみられているフェイスブックの株式を狙っているのではないかというのだ。
フェイスブックの時価総額はネット企業で過去最大の1千億ドルに達すると見込まれている。

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