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MARC/アルファが15日~17日に実施した世論調査によると、
EU・IMFの支援策を支持する新民主主義党が支持を伸ばす結果となった。
新民主主義党は反緊縮政策を掲げて票を伸ばし、再選挙では第一党の呼び声の高い
急進左派連合の23.7%を上回る26.1%の得票率を得た。

6月17日の再選挙では支援の枠組み撤回や抜本的見直しを主張する
急進左派連合が躍進するとみられていたが、国民の8割がユーロ残留を望むギリシャ国民が、
ここにきて、EU・IMFの支援打ち切り、ユーロ脱退の現実を理解し始めたのかもしれない。

ユーロ圏から離脱し、EUが資金支援を凍結すれば、
年金支給や公務員給与の支払いが滞り、主とした産業がないギリシャがどうなるか?
ギリシャ国民もそれが見えてきたのかもしれない。
また、ユーロ脱退への道を進めるであろう、
連立交渉をかき回した急進左派連合に嫌気もさしてきているのかもしれない。


追記
ギリシャの最新の世論調査では、
緊縮財政の遵守を誓う連立与党
(全ギリシャ社会主義運動と新民主主義党)が41%を獲得し、
過半数の164議席を獲得する可能性が高まっている。

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