9日のNY株式相場は、世界経済の先行きに対する懸念からリスク回避の動きが強まり、
ダウ平均は前日終値比334.97ドル安と今年最大の下げ幅、
1万6659.25ドルと大幅に下落した。
  
前日は早期利上げ観測の後退を受けてダウ平均が今年最大の上げ幅となったこともあり、
利益確定の動きも見られたが、それを帳消しにする下落。
日欧など世界的な景気の先行きに警戒感が出ているほか、
ドル高や原油安、QE3の終焉が米経済に及ぼす影響に対する不透明感が強まっているようだ。

 米FRBの「QE(量的緩和政策)」は、この10月で名実共に終焉を迎える。
これまでQE終了後の調整はダウでQE1終了後マイナス14.6%、QE2終了後はマイナス19.1%となっている。
単純には比較できないが、平均下落率の16.8%をダウ史上最高値の17350.60ドルに当て計算すると、
約2915ドルの下落、14435ドルとなる。

ちなみに、過去2回のQE終了後の調整では、外国人投資家のポジション巻き戻しの影響で
日経平均はダウ以上の下落を記録している。

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